E013:answer
E013:CPA蘇生しながらの搬入された50才男性です。
STの著名な上昇を、I, II, aVL, aVFで認めます。胸部誘導になったところで、もうVTになってしまいました。幅の広い・波高も不安定な、今にもVfになって止まりそうなVTです。
【詳細に読むより、ぱっと見て、やばい!!と思えることが大事です。】
この症例は、CPRしながら、PCPSを入れ・IABPを挿入して、PCIを行いました。Seg-6 total occlusionでした。以後、カンジダ敗血症なんかも起こしながら、なんとか出身地の病院へ転院させるまでに、到っております。
このような症例に対して、研修医の反応は、2群に分けられます。
(1群):わ〜、どうしよう。なんでボクが当直の時に来たの。誰か、ヘルプして。。
(2群):(アドレナリン全開で)ボクはこの患者を助けるために、医師になったんだ、やるぞ!!
この症例の当時の担当医は、2群に属しており、現在は心臓外科医になるための修行中です。
回復後の心電図です。
V1,2 II, III, aVFにわずかにR波があり、下後壁が少し生き残っているようです。
見慣れないと、とても変な心電図です。
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