heart2019改 の ECG-001 〜 ECG-315 まで移転です。

Cardio2012のECGブログ(from ココログ)よりのインポートです。

2016-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ECG-210:answer(その4)

80才代の女性で、心電図が異様に変化した症例でした。 経時的な変化を比べることは、とても大切です。こんな風に、 それでは、発症時と約1ヶ月後の心エコーで、左室壁運動を比較します。 う~ん、静止画では、ちょっとわかりにくいですね。 動画を見て下さい…

ECG-210:answer(その3)

80才代の女性で、心電図が異様に変化した症例でした。 たこつぼ心筋症の心電図所見で、もっとも有名なのは、胸部誘導での広範囲で大きな陰性T波です。 この症例では、これをX+14dayに、記録しております。この陰性T波はその後大きくなりました。 ACSでも、(…

ECG-210:answer(その2)

80才代の女性で、心電図が異様に変化した症例でした。 この症例が、ACSでは無いことの証明を行いました。心電図上は、強く(たこつぼ心筋症が疑われる)と云っても、確定となりませんから。 酵素学的な検討です。これだけのST-T変化が起きれば、CPK値は数千…

ECG-210:answer(その1)

80才代の女性で、心電図が異様に変化した症例です。 この患者さんの X-dayの半年前の心電図を示します。 特に大きな問題は、ないようです。 X-1 dayの心電図の特徴を解説します。 V1のST上昇がない。 aVRのST低下を認める。 V1のST上昇がないのは、心基部付…

ECG-210:80才代女性。たこつぼの夜 ( a night in Takotubo Cardiomyopathy)

80才代の女性です。症候性てんかんのけいれん発作で、ER搬入でした。症候性てんかんとして、diazepam投与で加療は上手くいきました。陳旧性脳梗塞・半介助の方で、症候性てんかんの病名も、持っていました。 でも、入院時の心電図が、ちょっと困った状況でし…

ECG-209:answer

90才代女性の心電図でした。 回答を先に述べると、 【 2:1 房室ブロック (Mobitz-II型) 】 となります。典型的で、難しくはないですね。でも、順序だって考える思考法を、今回入手して下さい。(リズムに関してです) Step-1:極度の徐脈である。 ぱっと見…

ECG-209:90才代女性。徐脈です。

90才代女性です。 徐脈があります。自覚症状は、ハッキリしません。 先に述べますが、高カリウム血症はありません。 この患者さんは以前徐脈への対応として、永久ペースメーカーも提案されていましたが、それは辞退されております。 . Question:心電図診断…

ECG-208:answer

80才代女性。ECG-207症例の2年後です。 (心電図-01 入院時心電図)解釈は、 * 心房粗動の状態。 * II, III, aVF でのこぎり波がはっきりしないタイプ。 →↓と↓を、Flutter波と、考えました。 →PATも否定は出来ないか。 * DDI-modeとなり、心室ペーシング 5…

ECG-208:頻脈です。ECG-207症例の2年後です。

80才代女性。CRBBB+LAD+(I度房室ブロック)でその後CAVBとなり、DDD-PMを植え込まれた方です。ECG-207の症例の2年後です。 胸部レントゲンで、心房・心室に各々リードが入っているのが、わかります。皮下脂肪が無いことより、栄養状態の悪化が理解できます。…