ECG025:answer
CG025:73才男性。外来患者さん。BP=110/58mmHg.
投薬は、フロセミド10mg, エナラプリル(レニベース)10mg NDF.
心電図上は、
*洞調律。
*高電位。
*ST-T変化。(V4-6で、水平型に近いST低下) と ややT波の平定化。
*少し、左軸偏位(あんまり、気にしないで)
左室肥大を起こしてもいい疾患を思い浮かべれば、OKです。この心電図からは。
AR(大動脈弁逆流)の患者で、手術してもいいくらいですが、本人が拒否でした。
聴診上は、拡張期雑音(灌水用雑音)が、聞こえます、、と云いたいのですが、この症例は聞こえませんでした。不思議ですが、手術適応症例なのに、心雑音聴取できないことが、現実的にあります。
逆流量が少なすぎて音量が小さい、あるいは多すぎて音がする時間が短くなる、などあり得ます。が、このように、ほどよい逆流と思われるのに可聴できないことが、あります。自分の耳を信じすぎてもいけないのは、理学的所見を取るときの、注意点です。
【説明のできない左室肥大は、必ず心エコーを】 説明できても心エコーですけど。
*AR flowが、カラードプラで、キレイに見えます。僧帽弁前尖方向に拡張期にです。
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