ECG-077：answer
ECG-077：82才男性。PVCの起源を考えてみます。
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II, III, aVFで、背高のっぽ R 波が特徴です。
右室流出路(RVOT)の高いところから、真下にビューンと興奮が伝わります。
刺激伝導系を介さないので、幅広いQRSです。
右室が発火点なので、胸部誘導で見ると、CLBBB型となります。
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【右室流出路起源のPVCは、下方軸を示すCLBBB型である】
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(下方軸とは、QRS軸が下方に向かう、と云う意味。垂直位心の傾向を示す)
(QRS軸が下方に向かうので、II,III,aVFで R波が高い陽性｛上向き｝になります。ちょっと混乱する部分です)
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この右室流出路起源のPVCは、基礎疾患を持たない安全なものが多いんですね。
でも、例外もある。器質的心疾患を持たない特発性心室頻拍はこの形を取りやすい。
めんどうですね。
危険が否か、どうやって判定しましょうか？
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class-III：基礎心疾患を伴わないか、基礎心疾患を有していても左室機能が比較的保たれており(EF>40%)、症状が全くなく、連発・R on Tがなく、持続性心室頻拍あるいは心室細動が誘発される危険性がないと考えられる患者(p-29)
class-IIIだから、EPS非適応と云う意味ですね。
症状がなく、心エコーでも異常のない右室流出路PVCは、危険性がとても少ないので、(医学的介入をせずに)放置する！！と理解して下さいね。
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