ECG-084:66才女性。ショック状態で当院へ搬入されました。
MDS(myelodysplastic syndromes:骨髄異形成症候群)の
白血病化状態でした。
心タンポナーデによるショックでした。開創・ドレナージで、ショックより離脱しています。
心電図は、
◎ 頻脈です。
◎ CRBBBとなっています。
◎ ST上昇が、ほぼ全誘導にあり。
◎ 低電位となっています。
◎ P波がはっきりしない。PSVT?(但し、治療により、徐々にrate downしました)
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8日後の心電図です。
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クリックすると、ECGが拡大します。
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CRBBBは無くなり、voltageも少し改善しました。洞調律です。ST上昇はなくなり、陰転化しています。強いストレスを受けた後の心電図にありがちですね。
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心タンポナーデの心電図ですが、もちろん、虚血の存在も大きな鑑別として出てきます。どちらにしろ、すぐに心エコーです。
胸部レントゲンの比較です。
2月に、貧血等の治療で入院した時の、立位の胸部レントゲン(IVHあり)と、ショックでER搬入となり、挿管状態の臥位胸部レントゲンです。
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心のう液貯留による心拡大が、明瞭です。
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