ECG-175:answer
ECG-175:当時50才代女性で、60才代となった今も、外来管理中です。
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肥大型心筋症は、時間経過の中で、変容することが、よくあります。
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基本的に心筋の変性疾患なので、その様相が年余の経過で見ると、変化し得ます。その変化は、HCM→DCM化です。逆は、まずありません。但し、全体の1割くらいと云われています。
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アポトーシス・ネクローシスにより、心筋は減って、菲薄化します。当然、心電図上の所見も変化することがあります。
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⭕️ R波高の減少。( RV5で、3.4mV → 1.59mV)
⭕️ ストレイン型のST低下が、消失しています。
⭕️ 心エコーでは、以前MRとmid-vetricularでのHOCMを示していました。
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(あくまで推定ですが)左室内の閉塞(=圧格差)の解消が、心電図所見の改善因子になっているようです。
経時的には、これから本格的にDCM化が進むかもしれません。
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【 HCMの心電図変化は、年余に渡って比較検討が必要である 】
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クリックすると、ECGが拡大します。
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なお、流出路狭窄ではなので、心雑音の強さはMRの合併を聴いていたのかもしれません、と思っております。
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