【ECG187】answer
今回は、胸部誘導の（移行帯）のお話しです。
左室肥大を呈する患者では、胸部誘導において、
＊ 移行帯周辺(V3,4)でのQRS波高の著しい低下
を、呈することがあります。
｢そんなものだ｣、と教わって、納得して頂けるならば、ここでおしまいです。
でも、納得できない！(理由が知りたい)方のための、お話しです。
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心電図は、（縦に並べずに横に並べて見ましょう）は、和田敬先生の教えのひとつです。
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◎ 赤矢印：R波高が、急に高くなっています。左室肥大による、左室起電力の総合ベクトルが水平断で後方へ回転（起電力高く）していると、よく起きる現象です。これを、前壁中隔梗塞と取り違えないことが、大切です。
- 赤枠のV3,4：QRS高がとても低くなっています。ですが、虚血で波高を失ったと云うより、全体が上下に圧縮されたようなイメージです。
- →これって、垂直位心の I 誘導が低電位となるのに、似てますね。
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さて、どうしてこうなるのかは、（ベクトル心電図）と云う考え方を、識る必要があります。
ベクトル心電図が読める！のではなく、わかったつもりになるのが、ポイントです！次回のコラムで、ご説明しますね。
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