ECG-189:answer
** ハジメの1枚:新入職医師のための心電図-08 **
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二種類の不整脈がありますね。
肢誘導の2拍目と、胸部誘導の4拍目です。
これが、同じ早期収縮を見ているのか、別なのか?
上室性・心室性と早期興奮の場所が異なるのか?同じか?
これが、今回の論点(鑑別点)です。
それを踏まえて、もう一度心電図を見て、考えて下さい。(1分間!)
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クリックすると、ECGが拡大します。
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ハイ、考えはまとまりましたか?
では、解説に入ります(注:一年目研修医を想定した問答です)
* 先行QRSと早期収縮発生までの時間が、明らかに異なる。
*よく見ると先行波形のT波に、P’が見える。
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クリックすると、ECGが拡大します。
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SVPCのキホンは、P’の存在と早期のQRS出現(先行するQRSと同じ形)です。上図では、2心拍目のSVPCで、先行QRSとの間隔は(584 ms)です。
10心拍目のSVPCは、先行QRSとの間隔は(464 ms)で、QRSは完全右脚ブロック様となっています。P’’がはっきりとあるので、変行伝導を伴ったSVPCだと分かります。右脚の方が不応期が長いので、たいていの変行伝導を伴ったSVPCはCRBBBパターンとなります。
なお、CRBBBパターンの場合には、R'ではなく、R波までの間隔を測定するので、V5,6で測定して下さいね。
但し、P’がよくわからない場合もあります。Holter-ECGでは誘導数が少ないので、さらにわかりにくい。
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でも、あんまり気にしないでいいんです。それが変行伝導(aberrant conduction)を伴ったSVPCでも、PVCでも、リスクになる訳ではありませんから。
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