heart2019改 の ECG-001 〜 ECG-315 まで移転です。

Cardio2012のECGブログ(from ココログ)よりのインポートです。

ECG-223:answer

 70才代男性で、病棟心電図モニターが、またVfと云っております。

 研修医は、きちんと患者を診て、呼吸はちょっと速いけどきちんとしており、脈を触れることも確認しております。Vfでないことは、理解しております。が、モニター心電図の解釈に困ってしまいました。

 患者が落ち着いてるんだから、ゆっくりと、じっくりと心電図判断を行いましょう。

 脈がきちんと触れている=きっとQRSがある。そのつもりで、モニター心電図を見る。

   呼吸の促迫した患者では、胸部の動きが大きい・汗で電極が浮いてしまう等で、ノイズによる基線のぶれが、大きくなることがあります。

    筋攣縮とは異なり、Vfのような粗い波(=基線の揺れ)となります。

  それを頭に入れておき、これはノイズではないか?と疑って、モニター見ましょう。キモは、ノイズの中に隠れているQRS波形を見つけることです。QRS 波形がある!と思って探すんです。

 じっと、モニター波形を見つめていると、わかりやすい場面に遭遇します。必ずです。患者は安定しているので、慌てない。

 

Ecg223vfforweb

なお、上記の画面では、ノイズとは、理解しているようです。

 病棟モニターのメモリーより、ノイズ部のプリントアウトをしてみました。???  で分かるように、病棟モニターは、この波形をどう解釈してよいか、分からなかったンですね。

 

Ecg2234forweb

 

今回の教訓

【 患者さんが安定してれば、じっくりとモニター解釈できます 】

【 やっぱり、eye ball  は、瞬間判断能力が高い 】

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