ECG-223:answer
70才代男性で、病棟心電図モニターが、またVfと云っております。
研修医は、きちんと患者を診て、呼吸はちょっと速いけどきちんとしており、脈を触れることも確認しております。Vfでないことは、理解しております。が、モニター心電図の解釈に困ってしまいました。
患者が落ち着いてるんだから、ゆっくりと、じっくりと心電図判断を行いましょう。
脈がきちんと触れている=きっとQRSがある。そのつもりで、モニター心電図を見る。
呼吸の促迫した患者では、胸部の動きが大きい・汗で電極が浮いてしまう等で、ノイズによる基線のぶれが、大きくなることがあります。
筋攣縮とは異なり、Vfのような粗い波(=基線の揺れ)となります。
それを頭に入れておき、これはノイズではないか?と疑って、モニター見ましょう。キモは、ノイズの中に隠れているQRS波形を見つけることです。QRS 波形がある!と思って探すんです。
じっと、モニター波形を見つめていると、わかりやすい場面に遭遇します。必ずです。患者は安定しているので、慌てない。
なお、上記の画面では、ノイズとは、理解しているようです。
病棟モニターのメモリーより、ノイズ部のプリントアウトをしてみました。??? で分かるように、病棟モニターは、この波形をどう解釈してよいか、分からなかったンですね。
今回の教訓
【 患者さんが安定してれば、じっくりとモニター解釈できます 】
【 やっぱり、eye ball は、瞬間判断能力が高い 】
.
.
.
.