コラム:下壁と後壁の区別は、どこまでするの?
虚血変化での、下壁と後壁を、心電図で区別するのに、意味があるでしょうか?
心電図から読めるのは、イイことです。
でも、ACSと判断できた時点で、治療に主眼は移りますので、区別はどうでもよくなる。
むしろ、RCA-ACSならば、房室ブロックの合併・右室梗塞の有無が、気になります。
なんで、
◎下壁梗塞で、II,III,aVFが変化して、
◎後壁梗塞で、V1-3でミラーイメージが起きるのか?
を、示したのが、下図です。
もちろん、下壁と後壁が、こんな風に屈曲している訳ではありません。
切り分けできない、連続体です。我々が、勝手に区分しているだけですから。
でも、(こんな風に考えると、心電図変化が理解しやすい)と、云うアバウトなイメージ図です。
もし、心電図の専門家が見ていても、怒らないで下さいね(^^;)。