【コラム】心電図を読めるとは、どういうことなのでしょうか?
** What is This Thing Called "Reading ECG"? **
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12誘導心電図を、ぱっとみて、すぐに理解できる時。
それが、現在のあなたの(or 私の)ECG解読の実力なんです。
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以前は、ちょっとしたECG判読Tipsを集めるのに、一生懸命でしたが、棒を飲むようにして覚えた知識は、全然生きてきません。例えば、高Ca血症の心電図とか。
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医師になった頃、心エコーもまだ一般的でなく、心音と心機図と心電図しかなく、勢い心電図を哲学的に、読んでいました。
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「冠動脈硬化症」なんて云う、訳のわからん心電図診断もありました。
心電図の診断限界をけっこう厳しくした方が、かえって臨床上は役立ちます。右房肥大と右房拡大を、心電図で鑑別なんて、考えるのは止めときましょうね。
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幾何の問題じゃなんですから、考えに考えてやっとわかることは、たぶん有りません。あっても、それじゃ臨床で役立ちません。
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ただ、何度も何度も、似たような心電図を読んで(見て)いく内に、見ただけで、診断を感じるようになります。
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学んでいくことは、この範囲を拡げていくことだと、思います。
似たような心電図を、沢山見て下さい。
判読の理屈は、「わかったつもりになる」程度の理解で十分だと思います。
とは云え、このブログをまとめる中で、私自身もけっこう勉強になっております。みなさんの判読のバリエーションが増えましたら幸いです。
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2週間ほど、お休みを頂きますね。
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