【コラム】この心電図本がすごい!(その4)
== 判読ER心電図: 実際の症例で鍛える II 応用編 ==
(マトゥ−/ブラディ著:岩瀬三紀/佐藤直樹/長谷部直幸 監訳)
3360円 西村書店 2011年6月初版
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ERで、患者さん待ちしながら読むのに最適ですね。
(うちのERは、あんまりそんなヒマないですけど (-_-;*))
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ERで遭遇する実例波形が、てんこ盛りです。
解説は、言葉によるものがほとんどで、親切な図解は、程々あります。
がりがりと、ERで直面する心電図波形を体感したい方向けです。
モニター波形だけでなく、12誘導心電図も沢山あります。
心電図的には、おもしろくても、だからどうした?的な臨床的価値の少ない物は、省かれているのも、良い点です。
187ページで、問題心電図は200例。少し心電図小さいけど、きれいな印刷で判読には不自由しません。
翻訳をされいるメンバーが、安心できるのも、いいですね。
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当然、1:基本編 もありますが、それは僕はまあいいかと、思いました。基本編ならば、日本人が図解豊富に書かれたものの方が、フレンドリーだと思います。
コスト/パーフォーマンスお手頃です。
ERに一冊置いといて、みんなで回し読みで、いいですね。
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心電図本をコレクションする、なんてのは、私のようなオタクだけでいいと思いますから。
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