ECG-193のその後、です。
ECG-193の症例のその後です。
覚えていない方は、
を。 まずご覧下さい。
前回心電図から1ヶ月経ちました。
(X day + 1カ月 )
壁運動の改善を、動画でご覧下さい。
心尖部の瘤様の壁運動低下が、改善しています。
心基部は、代償性に過剰運動を示していましたが、それは無くなりました。
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比較のために、X dayの心エコーも提示します。
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では、X day + 1ヶ月の心電図です。
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X dayの1年前 ・ X day ・ X day + 1ヶ月の胸部誘導を比較します。
.X dayの1年前の胸部誘導は、普通の心電図ですね。
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X dayでは、V2-5のST上昇とT波の陰転化がありました。
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X day + 1カ月では、ST上昇は無くなりましたが、陰性T波は深くなっています。
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このように、胸部誘導の広範囲な陰性T波は、何かが過ぎ去った余韻を示していることが、あるんですね。
高電位のR波がないので、HCMは考えにくい。(心エコーで鑑別可能です)
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このX day + 1カ月の心エコーだけでは、何があったのか判定は困難です。
また、前回述べましたように、心筋トロポニン値・CPK値の上昇が、D dayになかったので、ACSは否定的としております。でも、冠動脈造影してないので、本当のところは、ナゾです。
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心電図viewerで、過去心電図が、すぐに参照できる環境ならば、必ず以前の心電図と比較する習慣(クセ!)を、付けて下さいね。
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