heart2019改 の ECG-001 〜 ECG-315 まで移転です。

Cardio2012のECGブログ(from ココログ)よりのインポートです。

ECG-228:answer ( 1/2 )

 80才代女性が、急に倒れて、徐脈と低血圧・片麻痺の出現・足部の冷感・チアノ-ゼ出現でした。

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クリックすると、ECGが拡大します。

 心電図は、虚血部分は明瞭です。

II, III, aVF でのST上昇。aVLでのST低下。

V2-5でのST低下。

 併せて、下後壁のACSは、確定ですね。

 基線の揺れと、徐脈でRR間隔が整っている事が、気になります。

 V1では、ふらふらと大きな基線の揺れがあります。P波の存在は、分かりません。心房粗動にも見えますが、キレイに波が揃っている訳ではありません。 RR間隔は、一定です。QRS幅は狭い。

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 冠動脈造影で、RCA #2の完全閉塞と、側副血行路の欠落を確認後、PCIを施行・完全血行再建を行っています。


a.)  #2の血栓性閉塞。カニの爪様の形が、特徴です。

b.)  wireを通過させました。

c.)  左冠動脈の造影。側副血行路がありませんね。

d.)  血行再建は、血栓吸引・stent留置で、ほぼ完全血行再建に成功です。   

 さて、徐脈・低血圧は、ACSで説明出来るとして、片麻痺・足部のチアノ-ゼまでどうやって、一元的に説明出来るかです。


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