ECG-228:answer ( 1/2 )
80才代女性が、急に倒れて、徐脈と低血圧・片麻痺の出現・足部の冷感・チアノ-ゼ出現でした。
クリックすると、ECGが拡大します。
心電図は、虚血部分は明瞭です。
* II, III, aVF でのST上昇。aVLでのST低下。
*V2-5でのST低下。
併せて、下後壁のACSは、確定ですね。
基線の揺れと、徐脈でRR間隔が整っている事が、気になります。
V1では、ふらふらと大きな基線の揺れがあります。P波の存在は、分かりません。心房粗動にも見えますが、キレイに波が揃っている訳ではありません。 RR間隔は、一定です。QRS幅は狭い。
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冠動脈造影で、RCA #2の完全閉塞と、側副血行路の欠落を確認後、PCIを施行・完全血行再建を行っています。
b.) wireを通過させました。
c.) 左冠動脈の造影。側副血行路がありませんね。
d.) 血行再建は、血栓吸引・stent留置で、ほぼ完全血行再建に成功です。
さて、徐脈・低血圧は、ACSで説明出来るとして、片麻痺・足部のチアノ-ゼまでどうやって、一元的に説明出来るかです。
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