コラム-090:これだけ心電図 (心電図本のご紹介 2018-1)
心電図に対して、真っ新な状態の研修医にお勧めです。Tipsの集積では無く、心電図理解が深まります。
この本は、心室細動(Vf)や心静止から、お話しが始まります。
何にもない心電図波形から、説き起こす。凄いですね、聖書みたいです。
そこから、不整脈を説き起こし、最後に各種疾患における12誘導心電図の成り立ちとなります。
極めてシンプルに、実臨床の中で説明がなされます。心電図理解のための心電図解説は、しておりません!
素敵なフレーズもあります。
p-150 S1T3Q3の機序について
→あまり気にしなくてよいと思います。
p-186 軸偏位を起こしうる鑑別疾患について
→覚える必要はありません!!
何度か、読み直して下さい。
この本の真価は、初心者一回読みでは、味わい尽くせません。私も、何度か精読いたしました。
私が、このブログで述べたかったことが、美しく凝縮されております。もちろん、私にはまとめられない質の高い内容です。
この本の後に、実症例をもっと見たいと思った方にお勧めなのが、前回ご紹介したこの本です。
この順番で、心電図を学べた研修医は、幸せだと思います。
もっと、症例を経験したいと思ったら、このブログをご利用下さいね。
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