heart2019改 の ECG-001 〜 ECG-315 まで移転です。

Cardio2012のECGブログ(from ココログ)よりのインポートです。

ECG-106:answer

ECG-106:105の症例の呼吸不全出現時のお話しです。

 呼吸不全出現時の心エコー(心尖部4腔断層図)
◎ 左室心尖部が、aneurysmとなっています。
 心基部の動きは正常です。
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 呼吸不全が治ってからの心エコーです。
◎左室の壁運動は、正常化を示しています。
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 心電図を、いつものように、まず素直に読んでみます。

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◎ 洞調律です。

◎ Giant-Negative T波が形成されています。

◎ ST低下も著明です。(V4-6)

◎ T波の陰転化は、V1,sVR,III誘導以外全てに認められる。

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 素直に読んだら、心尖部肥大型心筋症となります。

 でも、短時間での変化ですので、〔たこつぼ心筋症〕か、虚血発作を強く示唆していると思います。

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たこつぼ心筋症(Stress-induced cardiomyopathy)

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 たこつぼ心筋症は、時にショック状態となり、てんてこ舞いの大騒ぎになります。何で起きるのか、いまいちわかりません。内視鏡しただけで、これが起きることもあります。

 日本で多いのは、心尖部が瘤となり、心基部が過剰運動をするBalloning型なので、〔たこつぼ〕型と呼ばれます。

 欧州では、左心室の中間部に壁運動障害が起きる〔mid-ventricular〕型があるんだそうです。まだ、私は見たことがありません。

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 でも、さらに知っていて欲しいのは、いつの間にか起きて、いつの間にか治っているたこつぼ心筋症が、とても多いことなんです。

 心電図や心エコーを撮って偶然気付いた、と云う症例も、けっこうあります。何もないのに、これらの検査をする理由はないので、見過ごされてしまいます。ただの風邪だと思っても、検査(綿棒ぐりぐり)すると、インフルエンザが見つかるのに、似ています。

 問題が起きないんだから、そのままでいいのかもしれません。

 不整脈で頓死の中には、たこつぼ心筋症が隠れているかも、しれません。だからと云って、ドキドキしながら、モニター監視するしか、やることはないのですが。

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 麻疹がそうであるように、たいていは予後良好です。でも、麻疹で亡くなる方がいるように、たこつぼ心筋症が致死的転帰を取ることもあります。

 見つけちゃったら、循環器科に丸投げして下さいね。

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 この症例の1年前(サンリズム中毒の1年前)の心電図です。

E1060191249779mtk20110724

クリックすると、ECGが拡大します。

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