【コラム-098】CRBBBについて あなたに知って欲しいこと
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twitterで、CRBBBについて連投しました。
それを、together風にまとめました。
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【 その1 】
CRBBB=Complete Right Bundle Branch Block、完全右脚ブロックのことです。但し、この(完全)は、解剖学的右脚が完全に切断されていることの証明ではなく、QRS幅が、0.12sec.以上あると云う意味です。
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【 その2 】
CRBBBは12誘導全てにド派手な変化をもたらすために、判断に迷いが生じやすいんです。まず、CRBBBの波形に慣れること、その成り立ちを知ることが大切なんですね。
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【 その3 】
パターン認識としては、V1でM型 or rSR`型・V6で幅広いS波が出現する。QRS幅は、0.12sec.以上。基本的には、これだけ。付帯する事項は、成書で学んでね。
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【 その4 】
なおCRBBBでは、+90°までの軸偏位はCRBBBであることで説明出来ます。
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【 その5 】
正常伝導では、心内膜→心外膜と、高速で電気的興奮が流れます。シュワッチ・・・と。それで、QRS<0.12sec.なんです。図解付き。
(シュワッチとは、ウルトラマン用語で、素早く動く様です。異論は、色々あるようです。)
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【 その6 】
器質的心疾患のないCRBBBでは、左室(=左脚)は正常に興奮します。心電図上も左室を評価できます。その上に、右脚が切断された右室のゆっくりとした興奮が乗っかっているんです。波紋が静かに拡がるように。
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【 その6 】
器質的心疾患のないCRBBBでは、左室(=左脚)は正常に興奮します。心電図上も左室を評価できます。その上に、右脚が切断された右室のゆっくりとした興奮が乗っかっているんです。波紋が静かに拡がるように。
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【 その9 】
一過性のCRBBBの12誘導心電図です。CRBBB→narrow QRSとなっています。これだけ、波形が変化するんですね。
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【 その10 】
CRBBBの患者さんで、左室に問題があったらどうするのか?左室の異常は素直に読み取ればいいんです、CRBBBに惑わされずに。
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【 その11 】
CRBBBを持つ患者さんが、無症候性の前壁中隔梗塞になってしまった前後の12誘導心電図です。
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【 その12 】
V1,2において、中隔の興奮を意味するR波が無くなり、rsR`→QR`となっています。(初めてこの心電図を見ると、解釈が出来ず困る研修医多いようです。)
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【 その13 】
ACS(LAD)を起こしたCRBBBの患者さんの急性期(at ER)の心電図です。どこがおかしいか、お分かりになりますか?
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【 その14 】CRBBBのV6は、S波が幅広くなります。肺高血圧症では、RVHのミラーイメージで、深く狭いS波となります。
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【 その15 】CRBBBの胸部誘導でのvariationを、お示しします。ぜ~んぶCRBBBです。
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