【コラム-023】V7-9の記録に、仰臥位と側臥位で差が生じるか?
正常心電図図譜として、6例の症例を前回提示しました。
V7-9も見て頂きました。
参考になりましたでしょうか?
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さて、背中の誘導を記録するのは、ちょっとめんどくさいですね。
著書もある先生に講演会でお聞きしたところ、
「(側臥位で)平坦な電極を貼って、仰臥位に戻してV7-9を記録する」
との、ことでした。
実際に、私も被験者としてV7-9の記録を受けましたが、ベッド側が軟らかいと、痛くはありませんでした。でも、やはりちょっと、面倒ではあります。ましてや、この誘導を記録するのは、ACSを疑う症例です。ERに吸盤式電極しかないと、アウトとなります。
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仰臥位での記録(平板な電極使用)
側臥位(普通の吸盤型電極使用)
の併用を、3例で行ってみました。新たな協力者も、今回いらっしゃいます。
皆女性です。
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どうでしょうか?
わずかに電位差はありますが、波形自体は、あんまり変わらないようです。
ST-T変化の読みに差が生じるかは、ACSで試さないとダメですけど。
n=3で、決めつけたことは云えないのですが。
取り敢えず、側臥位でも記録する・・はアリだと想います。
皆さんの院所でも、定期記録の際に、生理機能技師さんにお願いして、試して見て下さいね。(当院の技師さん達は、乗りがいいので、とても助かっております(^o^)。)
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