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ECG-302:answer

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heart2019ecg.hatenablog.com

 

 

  まず、ECG-042の症例を、再度紹介します。RCA-ACSでした。

 

 

  下後壁梗塞の症例の経時的心電図変化です。。 

 

 

Ecg3024ecg042web

クリックすると、ECGが拡大します。

 

 

 

 II, III, aVFST上昇とaVLでのST低下は、下壁梗塞のお約束です。

 V1-3ST低下とT波陰転化が、経時的にtall-Tに変化しています。V2,3R波は増高しており、後壁のQ波も想像させます。

 

 

 前壁誘導で、後壁誘導のST-T変化を起こす=ミラーイメージの説明図です。自著より、引用します。

 

 

Ecg3026

 

 

 上記の知識を持って、今回の症例を考えて診ます。

 

 

 

 陳旧性の心筋梗塞患者さんです。

 

 II,III,aVFでは、Q波とT波陰転を認めます。

 (これだけ揃うと、下壁の心筋梗塞はほぼ確定です。)

 

 もうひとつ気になるのは、V1.2でのtall-T波です。

 

 後壁の陰性T波のミラーイメージと考えると、理解しやすいです。

 (そうでなければ、HCMによる変化を想定します、私は。)

 

 後壁の誘導まで、記録してみました。 

 

 

Ecg302212v789web

 

 

 

 う~ん、悩みました。

 V1.2でのtall-T波です。

 V7,8,9の誘導を見ると、深い冠性T波がありません。ミラーイメージで説明出来ませんね(-_-;*)。なお、高K血症はありません。

 心エコーでは、下後壁の壁運動低下あり、特に後壁には心室瘤を形成しています。(でも、とてもお元気です)

 

  以下に動画を提示します。

 

 表面的な心電図理論と合わない心電図波形もある 

 

 

*左室長軸断層01

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*左室長軸断層02

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