【ECG-001】:answer
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いわゆるPseudo-VTである。Wide-QRS tachy.にびっくりするが、よく見るとRR間隔は絶対的不整である。WPW症候群がAfib化したと考えると、素直に納得できる。ケント束を伝わった伝導は、でかいデルタ波みたいなもの。もちろん、緊急状態である。血圧が安定していれば、I 群抗不整脈薬のi.v.を検討する。ショックならば、すぐに除細動を行う。ジギタリスとCCBは、もちろんダメね。この症例は DC施行のため、鎮静剤静注中に自然停止しました。
発作停止時の心電図。洞調律化した後である。デルタ波が、よく見ると明らかである。
【明らかなのに見逃してしまうのが、デルタ波です。】
半年に一回ほど、動悸を感じることがあったが、安静で改善するために、様子を見ていた。その持続時間は、4〜24時間といろいろであった、とのこと。
「Psuedo-VTをみると不整脈専門医は、親の敵に出会ったように、治療を行うが、これを積極的に治療するようになったことで、生存率が上がったとのエビデンスは、日本ではない。」そうです。
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