【コラム-040】:V.Williams分類が役立つのは、TdPの時。
Vaughn-Williams分類は、旧い・旧いと云われつつ、無くなりません。薬理学的には、少々問題があっても、実臨床で、わかりやすい分類だからです。
絶対に覚えられないSicilian Gambit分類(しかも、即治療の役に立ちにくい)は、なんとなく表舞台から消えています。
V.Williams分類が、特に有用なのは、副作用を考える時です。
【TdPは、Ia群とIII群とIV群の使用時で、発生する】
正確には、
◎ III群のアミオダロンは、VT/Vfを抑止に働く。
◎ IV群では、ベプリジルだけが、TdPを起こす。
と、注釈が要ります。
なぜ、TdPが起きるかは、別で学んで頂くとして、下記の表の太字の薬物を服用していて、失神発作があったら、TdPを想起して下さい。
特に、低カリウム血症があったら、とても危険な状況です。