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Cardio2012のECGブログ(from ココログ)よりのインポートです。

【コラム-005】:P波を、どこまで考えるのか?

 P波について、どこまでP波のことを、考えたらいいのでしょうか?

 Pはを探せ! *** chelche le P(p波を探せ) ***
 は、心電図読みの基本ですよね、一応。
 心電図は、リズムを知ることが、大切な目的(使命)です。
 いろんな、難しい心疾患を診断するより、リズムの確認ですね。
 
 P波がある=心房調律である。
 NSRならば、リズムはOKです。

 穏やかな一般診療では、心房細動か否かが、Check Pointです。高齢者ではね。

 【RR間隔が等しく、P波がある。】

 総合診療的には、P波の読みはここで、おしまいです。あとは、QRS,ST-Tの読みに、安心して移って下さい。

 よって、以下は余談です。

◎ LA overloading (左房負荷)
◎ Pulmonary P (肺性P)

 目に余る著名な場合以外は、P波の波形判定はほどほどに。

 リズムが乱れたときにこそ、P波を認識して下さい。
 
◎ P波とQRSが離れる。 I度房室ブロックか?
◎ P波の後、QRSが抜ける。 II度房室ブロックか?
◎ P波とQRSの関係性が、でたらめ?? 完全房室ブ 
  ロックか?
◎ P波があるのに、RR間隔が乱れる?
   ⇒P'波か、早期心房性収縮(PAC)

P波がない???
   ⇒心房細動と、洞停止を考えます。
   ⇒高カリウム血症もあり、時に緊急です。

大きなP波と頻脈!?!
   ⇒心房粗動の2:1伝導かも。

 それでも、P波を真剣に学びたい方に。(このブログでは物足らない!!)

 森博愛先生の素晴らしいwebsiteです。