ECG-220:answer
* 100才代の女性で、病棟モニターがVT とアラームを出した患者でした。
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では、回答です。
answer : CRBBBを伴った rapid Afib.
最近のモニター心電計は、優秀です。
特に、病棟に置いてある4〜8人用のセントラルモニターは、ちょっとしたHolter-ECG機能を持っています。
(ペーシング)(PVC)(VT)など、画面に表示までしてくれます。メモリーが許せば、不整脈波形を残してくれています。
但し、誘導は一つです。そこからアルゴリズムで、自動診断しています。完璧を求めるのは、ちょっと酷なんです。
緊急性のない(ショックでない)場合には、12誘導心電図で診断するのが、本筋です。
でも、VTと云ってるんです、モニターが!! さて、どうしましょう(-_-;*)。
まず、患者を診ます。元気ならば、慌てない。
⇒(脈が良く触れる・会話が出来る・呼吸が安定で、OK!)
⇒pulselessなら、もうACLSの世界です。
モニター波形を、じっとよく見る。
12誘導心電図を、記録して判断する(余裕があれば)。
頻脈で、wide-QRSですね。こっちが、ドキドキしてしまいます。
鑑別は、VT以外は、いつものように四つです。
* sinus tachycardia
* PAT
* rapid-Afib.
* Atrial flutter(2:1伝導)
もちろん、脚ブロックを伴っての頻脈です。
この中で、心電図モニターを、じっくりと見ると、診断が容易なものがあります。
Rapid-Afib. with CRBBBです。
診断のコツは、モニター波形をじっと長く見ることです。
モニター波形の静止画です。
クリックすると、ECGが拡大します。
このように、RRが揃って見える部分と、バラバラな部分があることが、分かりますね。
この患者の rapid Fib. 時の12誘導心電図を、提示します。
教訓
【 WQRSTは、患者バイタルが安定していることを確かめてから、ゆっくりと診断しましょう 】
【 モニター波形は、じっくりと長く見てから判断する(患者が落ち着いていれば) 】
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